
漢文素読の考え方を漢字練習にも応用できると考え、この価値観を体現するアプリをリリースした。
この記事にも書いたんだけど、うちの子供に漢字に触れさせてみようと思っている。 実際、息子に漢文を暗唱させてみたらすぐ覚えるし、漢字をちょっと書かせたら興味を持つようになった。 よさそうなので量産体制をつくりたい。 「漢文素読とは」みたいな話はここではくわしく書かないが、我が家でやりたいことを実現するためにオリジナルの漢字ワークシートが欲しかった。
要件は下記:
- なぞり書きできる
- 書き順がわかる
- 漢字の意味が書かれていない
- 難しい漢字も揃っている
- 同じ部首・同じ部品などで集まっている
6 歳の子供にやらせるので要件 1.
と 2.
が満たされていると嬉しい。
そして、これを素読的にやろうと思うと 3.
が必要(意味を書くとその分場所をとり、扱える漢字が減ってしまうからでもある)。
また、子供がただ機械的に書くだけなので漢字の難しさは特に問題ではない。
というか、複雑な漢字に触れて文字への抵抗感をなくす狙いもあるので 4.
があると嬉しい。
よく考えると 5.
は必須ではないのかもしれないが、楽しさを演出、みたいなものかもしれない。
これらの要件を同時に満たす漢字練習ワークブックは売っていないのだ。 ちょっとやってみるとわかるが、手書きで子供に書き順を教えるのはなかなか大変(手間的な意味で)。
書き順を調べるウェブサイトの存在ももちろん知っているのだが、手書きで漢字を練習しようという子供に「このサイト見てね」なんて絶対に言いたくない。
ということで、先の要件を満たす漢字練習ワークシートを作る web アプリ『なかま漢字ワークシート』を作った:

執筆時点のアプリトップ
あくまでも子供が使うワークシートは印刷して紙で使いたいので、web UI は大人が触る想定。 部首や部品を選ぶと、その要素を含む漢字が抽出される。

「水」を含む漢字を検索した例
この状態でページ印刷画面を開くと、選ばれた漢字を使ったワークシートが生成される。

生成されたワークシートの一部
この取り組みは資本主義経済とは切り離された環境で続けたいので、本アプリは有料化しない。 真善美の世界に近づかんとする価値観のもとにやっているので、広告を入れる予定も当然ない。
子どもには何より楽しみながら取り組んでほしいので、テーマの拡充 も予定している。